ファットバイクのクランク抜きの失敗記事の完結編となります。
結局クランクを破壊して取り出した記事となります。
E*THIRTEENのクランク脱着で沼にハマった方へ少しは参考になれば幸いです。
前回のおさらい
2種類のギアリムーバーを購入して、クランクの左右から引っ張るも全く抜けず。
諦めて最終手段、クランク破壊への選択肢と取る事になる。
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ファットバイクのクランク脱着と失敗事例[前編]
今回、ファットバイクのクランクをメンテナンスしようと脱着したが失敗という、痛恨のミスの記事となります。 反面教師として参考してもらえれば幸いです。(笑) また、今回初めてスペインの自転車 ...
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ファットバイクのクランク脱着と失敗事例[中編]
ファットバイクのクランク抜きの失敗記事の続編となります。 アマゾンから取り寄せたアイテムでDIYです。 前編で読者様からコメント頂いた案件の通り、ギアプーラーを取り寄せての挑戦となります ...
クランク破壊の方法
順を追って行った事を記事化してみます。
最大の注意点は、言わずもがな「フレーム・BBのダメージ」です。
使用した道具
参考
- 電動ドリル
- ステンレス対応のドリル歯
- ギアリムーバー
- 金属対応のノコギリ(小さいやつ)
こんな感じです。
クランクアームへの加工
今回採用した方向性は、「クランクシャフトの破壊では無く、クランクアームの破壊」。
理由は再度クランクセット購入する際、記載されている情報の消失やサイズが測れない等を懸念しての選択。
なので、クランクアームを破壊して取り出す事に。
まずは、ノコギリでギコギコ・・・
こんな感じになりましたが、途中でBB側が切れない事に気が付きます。
「グラインダーでやったら早いじゃん」ってなりそうですが・・・。
持ってない&コロナの影響でレンタル中止中という事で、ノコギリで挑戦した次第です。
そこで、電動ドリルで「穴を空けていく」という路線に切り替えます。
ノコギリで切り込みを入れた所に、ドリルで穴を空けていきます。
当初、私の想像ではクランクアームの根本を切断してシャフトから分離させる予定でした。
が、
ドリルで穴を空けていると、シャフトまで貫通した箇所がありまして・・・。
ふと思ったのがクランクアームとシャフト間に「刺激」が入ったと感じて、試しに前回失敗したギアリムーバーを設置して引っ張ってみると・・・
※下の画像でのバイス位置は滑ってしまい全然ダメです。
※下の画像の様な位置でバイスを固定すると爪が抜けません。
スルっと取れました!(笑)
この状態から・・・
この様にスルリと・・・
リムーバーの爪が曲がるほどの力を掛けても取れなかったのに、今回はあっさり取れました。
あ、でも手で抜ける程軽くはないですよ(笑)
今回の件で学んだ事
高い授業料になりましたが、得た物もしっかりありました。
まずは、固着の要因として推測される事は
ココがダメ
購入後に早い段階でバラしてグリスアップしなかった事
一応、見た感じグリスは付いてるんですがね・・・。
たぶん原因はこれ。
得たことは
ちょっとした刺激が加わると簡単に外れる
購入後のバラしとメンテの重要性
破壊までに段階を経てやってみる事を列挙しておけば良かった
「ちょっとした刺激」ってのは、通常の脱着に掛かる刺激では無くてドリルで穴空けした際に気が付いた件、クランクシャフトまで貫通した際に刺激が加わり、簡単に外れた事。
もしかすると、金づちで叩いてみてギアリムーバーに移行って案も試してみれば良かったと後々後悔。
注目ポイント
ノコギリで切れ目入れなくてもポンチで印付けてドリルでシャフトまで貫通させれば、それだけで取れた可能性が高いです。
個人的な推測
連結部が「密着し過ぎて真空状態」になって抜けにくいかもしれない
下の画像がクランクシャフトに空いた穴です。
印みたいなのが2つありますが、
右側が貫通、左側が途中まで。って状態。
こんな感じでグリスはある程度付いているんですが・・・。
お次の画像はグリスを拭いて、BBから抜いた後の画像です。
まとめ
先にも書きましたが、「メンテナンスの重要性」を改めて感じた経験でした。
今後は完成車購入後は、なるべく早い段階でバラしてグリスアップなりフェイシング(これは自宅では無理だな)等を行おうと誓いました(笑)
そういえば、普段けっこう視聴しているYouTubeのサイメンの飯倉さんも同じ事言ってたな。。。
購入後は即バラして「適正な状態に組み直して」、初めて乗り出せると言ってましたね。
氏によると「完成車」を購入したつもりでも、それは全然完成車では無く「仮組」しただけと認識するのが正解(らしい)。