せどり初心者がやってしまう初期のミス。
今回の記事は「ダンボール問題」
はじめに|その無料ダンボール、本当に「タダ」ですか?
せどりを始めたばかりの頃、誰もが一度は考えること。
「ダンボールなんて、スーパーやドラッグストアでもらえば無料じゃん!」
分かります。
私も初心者の頃は、できるだけ経費を抑えたいという気持ちがありました。
商品を仕入れるにもお金がかかる。Amazonの手数料もかかる。送料もかかる。
だったら、せめてダンボール代くらい節約したい。
その考え自体は、決して間違っていません。
ただ、ある程度せどりを経験した今だからこそ、初心者の方に伝えたいことがあります。
「無料」と「コストがかからない」は、まったく別の話です。
今回は、ダンボールという地味な梱包資材を通して、せどりにおける「時間の価値」について考えてみたいと思います。
1.無料ダンボール探しという、終わりのない作業
無料のダンボールを調達しようと思ったら、どうするでしょうか?
おそらく、近所のスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどに足を運ぶことになると思います。
そこで都合よく、欲しいサイズのダンボールが手に入ればラッキーです。
でも、現実はそんなに甘くありません。
「今日は大きい箱がないな……」
「この箱はちょっと小さいな……」
「汚れているし、強度も心配だな……」
そうなると、別の店舗へ移動することになります。
2店舗目でも見つからなければ、3店舗目へ。
ようやく見つけたと思ったら、今度はサイズがバラバラ。
持ち帰ってから、サイズを測ったり、状態を確認したり。
これ、冷静に考えてみてください。
ダンボールを手に入れるためだけに、どれだけの作業が発生しているでしょうか?
- 店舗まで車で移動する
- ダンボール置き場を探す
- 使えそうなサイズを選別する
- なければ次の店舗へ移動する
- 車に積み込んで持ち帰る
- サイズや状態を確認する
時間だけではありません。
ガソリン代もかかりますし、移動や積み下ろしの手間もかかります。
何より、「今日は手に入るだろうか?」と考えること自体が、地味にストレスです。
無料ダンボール探しは、お金の代わりに「時間」「手間」「神経」を消費する行動なのです。
2.あなたのせどりの「時給」はいくらですか?
ここで、ぜひ一度考えてみてほしいことがあります。
あなたは、自分のせどりの時給を計算したことがありますか?
例えば、1ヶ月の利益が10万円だったとします。
その利益を得るために、月50時間働いていたとしたら?
時給換算で2,000円です。
もちろん、ここでいう利益は、仕入原価や各種手数料などを差し引いた金額を想定しています。
厳密に計算するなら、その他の経費や作業時間も含める必要がありますが、今回は分かりやすく考えてみましょう。
さて、ここからが本題です。
あなたが無料のダンボールを集めるために、2時間使ったとします。
その2時間を仕入れやリサーチに使えていたらどうでしょう?
時給2,000円の人なら、単純計算で4,000円分の時間です。
つまり、
ダンボール代を節約するために、4,000円相当の時間を使っている可能性がある。
ということです。
もちろん、その2時間を別の作業に使ったからといって、必ず4,000円稼げるわけではありません。
しかし、本来は利益を生み出す仕事に使えたはずの時間を、ダンボール集めに費やしていることは事実です。
これを「機会損失」といいます。
せどり初心者ほど、目の前から出ていくお金には敏感です。
一方で、目に見えない時間のコストには、意外と無頓着になりがちです。
でも、事業を成長させたいなら、この感覚は早い段階で変えた方がいいと思っています。
3.無料ダンボールと購入ダンボール、実際に比較してみよう
もう少し具体的に考えてみましょう。
例えば、160サイズのダンボールを10枚確保するとします。
ネット購入なら1枚265円として、10枚で2,650円です。
一方、無料ダンボールなら材料費は0円。
一見すると、無料でもらってきた方が2,650円もお得です。
ところが……。
| 項目 | 無料で調達 | ネット購入 |
|---|---|---|
| ダンボール代 | 0円 | 2,650円 |
| 調達時間 | 仮に2時間 | 仮に5分 |
| 時間コスト(時給2,000円) | 4,000円 | 約167円 |
| 合計の実質コスト | 約4,000円 | 約2,817円 |
※10枚分を調達する仮定の比較。購入後の荷受け・保管時間、無料調達時の交通費などは含めていません。
なんと、無料で調達した方が約1,200円分、不利になる計算です。
もちろん、これは一例です。
買い物のついでに無料の箱が手に入り、ほとんど時間がかからないなら、無料調達の方がお得な場合もあります。
私が言いたいのは、「無料ダンボールは絶対にダメ」という話ではありません。
目に見える出費だけで判断せず、自分の時間もコストに含めて考えてほしい。
ということです。
4.私が実際に使っているダンボールを紹介
では、私はどうしているのか?
答えは簡単です。
ダンボールはネットでまとめ買いしています。
毎回お店を探し回ることはありません。
必要になったらネットで注文する。
ただ、それだけです。
私が不定期で購入しているのが、楽天市場の「ダンボール工房KDK」で販売されている160サイズ・100枚セットです。
160サイズ100枚セットが、1枚約265円!
私が確認した時点での価格は、100枚セットで26,500円。
1枚あたり265円です。
ホームセンターで同程度の160サイズのダンボールを購入すると、私が見てきた範囲では1枚300円台後半〜500円程度することもあります。
仮に1枚400円と比較すると、
- ホームセンター:400円 × 100枚 = 40,000円
- ネットまとめ買い:265円 × 100枚 = 26,500円
その差は13,500円。
これだけでも十分な価格差ですが、実はもっと重要なことがあります。
それが、今回の記事で何度もお伝えしている「時間」です。
【実体験】ホームセンターで100枚買うために、何時間使っていたのか?
実は私も以前、ダンボールが必要になるたびにホームセンターへ買いに行っていました。
当時の私の行動は、こんな感じです。
- ホームセンターまでの往復:約30分
- 1回の購入枚数:約5枚
特別遠いお店というわけでもありません。
ただ、車で買いに行って、ダンボールを購入して、作業場へ戻ってくる。
これを必要になるたびに繰り返していたんです。
では、ネット購入と同じ100枚を確保しようと思ったら、何回ホームセンターへ行く必要があるでしょうか?
100枚 ÷ 5枚 = 20回
なんと、20回も買いに行く必要があります。
そして、1回の往復に30分かかるとしたら、
30分 × 20回 = 600分(10時間)
つまり、ダンボールを100枚買うためだけに、合計10時間も移動に費やしていた計算になります。
しかも、これは単純な往復移動時間だけです。
実際には、店舗の駐車場に車を停めて、売り場まで歩き、商品を選び、レジで会計をして、車に積み込む。
帰宅すれば、今度は荷下ろし。
こうした細かい時間は含まれていません。
ガソリン代だってかかります。
では、先ほどの「時給2,000円」で考えてみましょう。
10時間 × 2,000円 = 20,000円
移動時間だけで、なんと20,000円相当です。
ここで、ダンボールそのものの価格差も加えてみます。
| 比較項目 | ホームセンター | ネットまとめ買い |
|---|---|---|
| 購入枚数 | 100枚 | 100枚 |
| ダンボール購入代 | 40,000円 | 26,500円 |
| 買いに行く回数 | 20回 | 0回 |
| 往復移動時間 | 10時間 | 0時間 |
| 移動の時間コスト(時給2,000円) | 20,000円相当 | 0円 |
| 購入代+移動の時間コスト | 60,000円相当 | 26,500円 |
※時給は機会損失を考えるための仮定。ネット購入時の注文・荷受け・保管にかかる時間、双方のその他の費用は除外しています。
いかがでしょうか?
その差、なんと33,500円相当。
ネットでまとめ買いするだけで、購入代金が13,500円安くなるだけでなく、10時間もの移動時間を別のことに使える計算です。
もちろん、これは時給換算による比較であって、33,500円がそのまま現金として手元に残るという意味ではありません。
それでも、私はこの数字を見て、改めて思うわけです。
「ダンボールを買うために、何をやっていたんだろう……」と。
10時間あったら、どれだけの商品をリサーチできるでしょうか?
新しい仕入れ先を探すこともできます。
溜まっている事務作業を片付けることもできます。
もっと言えば、家族との時間や、自分の休息に充てたっていいんです。
ネットで注文すれば、わざわざ車を走らせる必要はありません。
注文作業も、慣れればほんの数分です。
これこそが、私がネット購入をおすすめする最大の理由です。
とはいえ、ホームセンターが悪いわけではない
ここまで散々ホームセンターで購入することの非効率さを語ってきましたが、誤解しないでください。
私は、ホームセンターでダンボールを買うことが100%悪いとは思っていません。
例えば、
「明日FBAに納品したいのに、ダンボールの在庫がない!」
こんな時です。
ネット注文では配送までに時間がかかります。
でも、ホームセンターなら、その日のうちに必要なダンボールを確保できます。
これは大きなメリットです。
私も、急場をしのぐための調達先としては、非常に重宝すると思っています。
つまり、大切なのは使い分けです。
普段使いはネットでまとめ買い。急ぎの時だけホームセンター。
この運用にするだけでも、無駄な移動をかなり減らせるのではないでしょうか。
ホームセンターは「必要な時にすぐ買える便利な場所」。
一方で、日常的にダンボールを調達する場所としては、必ずしも効率的ではない。
私はそう考えています。
楽天市場ならポイント還元も狙える
しかも楽天市場なら、購入時期やキャンペーンの条件によってポイント還元も受けられます。
私は楽天のポイント還元が大きいタイミングを狙って購入することもあります。
さらに、定期購入などの割引条件が合えば、実質的な負担を抑えられる可能性もあります。
ただし、価格やポイント付与率は変動するので、購入前に確認してください。
法人向けだけど、個人事業主でも購入できる?
ここは少し注意が必要です。
この商品は「法人向け」「会社・店舗・事業所宛限定」として販売されています。
私は開業届を提出している個人事業主なので、屋号を使って注文しています。
ただし、屋号があれば必ず購入できるという意味ではありません。事業所扱いになるかなど、ショップの配送条件を確認する必要があります。
また、私が利用している際には、平日日中の受け取りが前提で、時間指定ができないという制約がありました。
会社員として働きながら副業をしている人には、少しハードルが高いかもしれません。
それでも、受け取り条件をクリアできるなら、十分検討する価値のある商品だと思います。
私が購入している商品はこちら
法人用の100枚セット。
色んな業者が販売してますが、私は「ダンボール工房KDK」って所。
【法人向け】ダンボール 段ボール 箱 160サイズ
※価格・配送条件・購入資格は変更される場合があります。
5.実は、ダンボールのサイズが固定されることも大きなメリット
ネットでダンボールを購入するメリットは、単純に時間と購入価格だけではありません。
実は、私が便利だと感じているのが、
「毎回、同じサイズのダンボールが使える」
ということです。
無料でもらってくるダンボールは、当然ながらサイズがバラバラです。
長さも違えば、高さも違う。
商品を詰め終わった後に、箱のサイズを確認しなければならないこともあります。
しかし、同じ商品をまとめ買いしておけば、基本的に箱の寸法はいつも一緒です。
配送プランを作成する時も、箱のサイズを毎回ゼロから測る必要がなくなります。
もちろん、重量は中身によって変わりますから、その都度確認が必要です。
また、ダンボール自体のサイズが同じでも、商品の詰め方や入る量は毎回異なります。
それでも、梱包作業の一部が標準化できるというのは、想像以上に大きなメリットです。
さらに、将来的に作業を外注化することも考えているなら、サイズを固定するメリットはもっと大きくなります。
「このサイズの箱を使用してください」
これだけで、作業指示がシンプルになります。
作業者ごとに判断がバラバラになることも減らせます。
梱包資材を統一することは、作業の仕組み化にもつながるのです。
6.おすすめは160サイズ。ただし140サイズにもメリットあり
私が主に使用しているのは160サイズです。
理由は、大きめの家電なども扱っているため、ある程度の容量がある方が使いやすいからです。
ただし、すべての人に160サイズが最適というわけではありません。
160サイズが向いている人
比較的大きな商品を扱っている人や、複数商品をまとめて発送する機会が多い人には便利です。
ただし、箱が大きければ大きいほど得というわけではありません。
大きすぎる箱を使えば、緩衝材の使用量が増えたり、配送コストが高くなったりすることもあります。
140サイズが向いている人
小型〜中型の商品が中心なら、140サイズも十分選択肢になります。
特に、女性の外注スタッフさんなどに梱包や出荷を依頼する場合、160サイズの箱では大きすぎることも考えられます。
もっとも、重要なのは箱のサイズだけではなく、実際の重量や持ちやすさです。
無理なく安全に持ち運べる大きさにすることが大切です。
私としては、扱う商品に応じて140サイズと160サイズを使い分けるのもよい方法だと思っています。
なお、Amazon FBAへの納品では、商品や納品方法によって輸送箱のサイズ・重量に制限があります。160サイズの箱だからといって、必ず納品できるわけではありません。
購入前に、自分の納品方法で使えるサイズなのか確認しておきましょう。
7.まとめ買いの唯一の弱点。それは保管場所!
ここまでネット購入をおすすめしてきましたが、ひとつ大きなデメリットがあります。
それは、
「100枚も買ったら、どこに置くの?」
という問題です。
160サイズのダンボール100枚は、かなりのボリュームになります。
折りたたんだ状態とはいえ、それなりの保管スペースが必要です。
自宅の一室で作業している人にとっては、相当邪魔になるかもしれません。
私の場合は、作業用の物件を確保しているため、まとめ買いしたダンボールを保管できます。
しかし、自宅に十分なスペースがない場合、無理に100枚購入する必要はありません。
まずは10枚や20枚などの少量セットから始めるのもよいと思います。
もちろん、少量購入では1枚あたりの価格が上がることもあります。
それでも、ダンボール探しの時間を削減できるなら、十分メリットがあるはずです。
また、保管する際は湿気や水濡れにも注意したいところ。
せっかく新品のダンボールを購入しても、使う前に傷んでしまっては意味がありません。
重要なのは、とにかく大量に買うことではなく、自分の販売規模や保管環境に合わせて、無理なく継続できる調達方法を作ることです。
8.せどり初心者こそ、早い段階で「時間を買う」発想を持とう
ここまで読んで、
「まだ利益も少ないのに、ダンボールに何万円も使うのは抵抗がある……」
そう感じる人もいると思います。
その気持ちも、よく分かります。
でも、だからこそ考えてほしいのです。
あなたがせどりを始めた目的は何でしょうか?
ダンボール代を1円でも安くすることでしょうか?
おそらく違うはずです。
収入を増やしたい。
将来の生活を豊かにしたい。
いずれは独立したい。
人それぞれ目的は違っても、せどりで利益を得ることが本来の目標ではないでしょうか。
それなら、限られた時間はできるだけ利益につながる作業に使いたいところです。
商品のリサーチ。
仕入れ判断。
販売価格の見直し。
新しい仕入れ先の開拓。
ほかにも、売上を伸ばすためにやるべきことは山ほどあります。
そんな中で、毎回ダンボールを探しに出かける。
これは本当に、優先順位の高い仕事でしょうか?
私は、そうは思いません。
ダンボールをネットで注文すること自体は、誰でもできる小さな改善です。
でも、その小さな改善を積み重ねることが、やがて大きな差につながると考えています。
まとめ|10円安いガソリンを求めて、100km先のコストコに行きますか?
最後に、ひとつ例え話を。
ガソリンが1リットル10円安いからといって、100km離れたコストコのガソリンスタンドまで給油しに行く人がいたら、どう思いますか?
「いやいや、そこまで行くガソリン代と時間の方がもったいないでしょ!」
おそらく、そう感じるのではないでしょうか。
でも、無料のダンボールを求めて何店舗も走り回る行為や、少しずつダンボールを買うために何度もホームセンターへ通う行為は、これと似たところがあります。
目先の節約に気を取られ、そのために使っている時間や労力を見落としてしまうのです。
もちろん、買い物のついでに良いダンボールが手に入るなら、それはそれで構いません。
急にダンボールが必要になった時には、ホームセンターだって頼りになります。
でも、ダンボールの調達そのものに何時間も費やしているなら、一度考え直した方がいいかもしれません。
ダンボールは、お金を払えば買えます。
でも、失った時間は、どれだけお金を払っても買い戻せません。
せどりを長く続けていくなら、単に経費を削ることだけではなく、自分の時間をいかに有効に使うかを考えることが重要です。
初心者のうちから、その感覚を身につけておくことをおすすめします。
たかがダンボール。
されどダンボール。
「無料だから得」「数枚だけ買えば十分」ではなく、「自分の時間を使う価値があるか?」
ぜひ、この視点を持って日々の作業を見直してみてください。