前回は売れ筋ロードバイクタイヤの「転がり抵抗」に関するご案内をしましたが、今回は「耐パンク性能」についての記事となります。
タイヤ選定基準になり得る項目となります。
耐パンク性能のテスト条件
実験に関しては海外のラボで実施されたテスト結果となります。
概要としてはトレッドとサイドウォールの厚み、実際に針を刺して必要圧力から算出される穿孔テストを用いて人気タイヤの耐パンク性能を求めてます。
耐穿孔抵抗テストは厚さ1mmの鋼製針を使用し、加重を行い穿孔するまで加重します。
位置はトレッドの中央部、サイドウォールで行います。穿孔テストは5回実施されます。
穿孔テストで10点のスコアは5点の穿孔テスト結果と比較して2倍の穿刺力を要する事を意味します。
つまり点数が高い方が耐パンク性能が高いという事です。
テスト結果一覧
転がり抵抗TOP10タイヤの耐パンク性能グラフ
転がり抵抗TOP10内では④Hutchinson Fusion 5 Galactik TL 2017、⑨Schwalbe Pro One Tubeless 2016の2つが高スコアです。トップは⑨Schwalbe Pro One Tubeless 2016ですね。
「転がり抵抗TOP10」という縛りを外した場合の耐パンク性能トップは、Continental Gatorskin
18/7のスコアなのでビットリアコルサスピードなどの転がり抵抗が優秀なタイヤの倍程度の強度になります。
転がり抵抗TOP10タイヤ厚さ
やはり厚みが耐パンク性能と比例している感はあります。
あくまでも参考程度の数値となりますので、実際のタイヤ選定にはあまり関係は無いと思われます。
この厚みは以下にあります「重量」にも関与してしてきます。
転がり抵抗TOP10のタイヤ重量
重量問題は非常に悩ましいと思います。
転がり抵抗TOP10内の重量グラフでも一番重い④Hutchinson Fusion 5 Galactik TL 2017が288gあり、最軽量が⑥Pirelli P Zero Velo TT2017が163gとなり、その差は125gにも達します。
使用用途を明確にして選定した方が吉でしょう。
まとめ
耐パンク性能に関しては、転がり抵抗ランキング上位に行けば行くほど低下する傾向となります。
転がり抵抗を重視するとどうしても耐パンク性能が反比例し、下がってしまう模様です。
転がり抵抗を妥協していくと耐パンク性能は上昇していくので、使用目的をはっきりさせてタイヤ選定すると良いと思います。
「転がり抵抗」か、「耐パンク性能」か、「重量」か、はたまた「価格」なのか、どの項目を優先させるのか、
ロードバイクのタイヤはファットバイクと違い、ラインナップが非常に豊富です。
日本国内でも容易に手に入りますが、価格面で考えるとどうしても海外通販の方が有利になってきます。
色々見比べてお得にGETして頂ければ幸いです。
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