数多くのロードバイクのタイヤ選びの際に気になるのが快適さやグリップ、重量など様々なスペックがあります。
今回はロードバイクの本質的な「転がり抵抗」についてのご案内です。
その中でも人気タイヤの転がり抵抗の比較です。
人気ブランドタイヤのご紹介
測定は海外のラボで行われた測定結果となります。
まずは一覧表となります。
並び順は上から転がり抵抗が低い順に並んでます。
TOP10のグラフ
- トップはビットリアのコルサスピードチューブレス。グラフから見るとぶっちぎりです。タイヤサイズは23Cなんですね。予想では25Cシリーズが来ると思ってましたが・・・。
- 2番手もビットリア。強いですね。こちらはチューブラータイプです。転がり抵抗はチューブレスに劣るものの、重量面で優位になってます。チューブラー好きはこちらで良いと思います。
- 3番手にコンチネンタルが来てます。グランプリTT、ここから25Cがちらほら出て来ますね。転がり抵抗はトップ2に劣りますが、重量が200g切ってます。コンチ信望者はこれで決まりでしょうか。
トップ10のタイヤ重量は総じて軽い作りになってます。
一つの目安を作るとなると、200gが目安になりそうです。
転がり抵抗を重視するか、タイヤ重量と重視するか、使用するシーンに合わせて選ぶと良いかもしれません。
測定ルール
- 77cmのダイヤモンドプレートに覆われたドラム
- ドラムを回転させるのは120Wの電動モーター
- 測定はコンピュータで測定
- 速度は200RPMに保持
- 30秒のウォーミングアップの後、測定を3回実施、その平均を採用
- 転がり抵抗⇒200RPMに必要な平均出力から、電動機の効率と200RPMの必要電力を差し引いたもの
- 42.5kgの負荷
- クリンチャーは共通のブチルチューブ使用
- 摂氏21.5~22.5度/華氏70~73度の室温で測定
まとめ
トップ3に関してもう少し、
1位のコルサスピードはとにかく速く走れる様に設計されたタイヤとなっており、重量もさることながらトレッド、サイドウォールのゴムは非常に薄く作られており、トレッド部の一番厚い部分で1.7mm、テスト対象のタイヤの中で最薄。ちなみに人気のコンチのGP4000SⅡは2.9mmです。
転がり抵抗は抜群ですが、そもそもこのタイヤ速度重視で長距離を走る設計では無いので、耐久性には期待をしない方が良いです。
2位のコルサスピードチューブラーは最大空気圧に特徴があり、最大で200psi/13.8barまで入れる事ができます。ちなみに1位のチューブレスは130psiまで可能です。
今回のテストではこのチューブラーは唯一140psiでテストを行い、その数値は8.8Wとなり転がり抵抗は更に軽くります。
そして最大値200psiにした場合は限りなくチューブレス130psiの数値に近づきます。
3位のグランプリTTも速度重視で薄く作られており、対GP4000SⅡと比較して寿命は35~45%付近まで低下すると考えられます。
当然ですが総じて「いかに速く走れるか」を重点にタイヤ設計がされてます。
別記事で耐パンク性能も掲載しますが、基本的に薄く作られており耐久性や寿命は弱く短くなっております。速さや軽さ方面に大きく振った結果でしょう。
タイヤ選びの際には色々な選択肢があり、着目点は人それぞれ。
使用目的に合わせてチョイスすると良いと思います。
また、上位に来ているタイヤは総じて速度重視で設計されてますのでロングライドや普段使いには向いていないと思われます。
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