ファットバイクのタイヤ選びの際に、「どの位パンクに強いのか」といった疑問が出た事はありませんか?
今回は主要なファットバイクタイヤの「耐パンク性能」を客観的に比較して、比較してみました。
タイヤの耐パンク性能について
基本的に実際商品説明の欄に耐パンク性能に関したデータは表示されてません。
購入を検討しているタイヤがどの程度の強度を持っているのか、自身を含め少なからずそういった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
耐パンク性能試験条件
穿孔試験として、
- 厚さ1mmの鋼製針で実施
- タイヤのトレッド部、サイドウォール部で穿孔試験実施
- 負荷をかけ、完全に穿孔するまで加重する
- 上記テストは各5回づつ実施
- 穿孔試験でのスコアは、10点であれば5点の圧力の2倍の穿孔力を要する事を意味します。つまり点数が高い方が丈夫という事。
各タイヤの穿孔試験結果
前回ご紹介した「転がり抵抗」ではシュワルベのジャンボジムが優秀な結果となりましたが、今回の耐パンク性能では中間位の結果となりました。
一番スコアが高いのが「VEE 8」でした。
では丈夫という事はトレッド部やサイドウォールが厚いのでしょうか?
各タイヤのトレッド部・サイドウォール部厚さ比較
厚みで言えば「Larry 27TPI」が一番厚いとの結果。
先ほどの穿孔試験で一番成績が良かった「VEE 8」はトレッド部で6番手。
つまり、
厚みがあるが耐パンク性能は低いLarry 27TPI、
そんなに厚みは無いが耐パンク性能は高いVEE 8。
という結論になりました。
念の為重量一覧も掲載しておきます。
各タイヤの重量比較
こちらもLarry 27TPIが最重量でワーストワンになってます。
まとめ
こうして各項目の一覧表を見比べてみると、
- 耐パンク性能は最低ラインを決めるとしたらトレッド、サイドウォール共にスコア5が妥当かと思います
- 重量は1200gをラインにすると選びやすいかと思います
- 厚みに関しては、要因の一部であり参考情報程度なのでタイヤ選びの基準になり得ないです
これらを総合すると、シュワルベ ジャンボジム スネークスキンが一番パフォーマンスが良さそうです。
重量に目をつぶれるなら、VEE 8が耐パンク性能では一番優秀です。
この辺は好みや使用目的で決定出来ると思います。
ダウンヒル目的であれば重量はあまり関係無いですしね。
次回は5インチクラスの情報が更新され次第、当サイトでもご紹介して参ります。
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