私の住む北海道も雪がチラホラ降り始めた今日この頃。
ロード乗りとしては微妙な季節となりました。
一応、パールイズミの厳寒期用のウェア一式は持ってますが、いかんせんメンタル面が追い着きません。
寒さと路面の不安です。仕事柄、最近は夜に走る事が多く凍結してるんですよね~。
三本ローラーって手もあるんですがね!長い冬の間ずっとハムスターになるのもなぁ・・・。
で、何気に冬の北海道で三本ローラー以外に何かないかなー?とネットを徘徊していたら・・・、
あるじゃないですか!
ファットバイク!
数年前からチラホラ見かける、あの極太タイヤの自転車です。
どんなモンか調べようとしたらユーザーの少なさ故か、まー情報少ないですね。
情報少ない上に、情報が散らばっているので備忘録的なノリで自身のブログにも記載しておきたいと思います。
第1回は【ファットバイクとは】です。第何回まで続くのやら・・・。
ファットバイクの起源
まー知りたい人は知りたいのかな?一応記載しておきます。
こんな自転車を考え出すのはアメリカ人しかいませんよね(笑)遊びにかける情熱と、具現化するバイタリティは間違いなく世界一でしょう(笑)
1990年代のアメリカで開催されていた厳寒期のウルトラレース時に、雪路を走る為に考案されたとか、
ミネソタやアラスカの変態サイクリストが2本のリムを溶接しタイヤを縫い合わせた魔改造車で雪上走行を楽しんでいたとか。諸説あります。
ファットバイクの特徴
走れる所
photo by Jereme Rauckman
photo by Jereme Rauckman
photo by Jereme Rauckman
オンロードはもちろん、ダート、山道、砂地、岩山、砂浜、泥、沼地、森、草原、そして雪道。
山でダウンヒルして攻めても良し。のんびりポタリングしても良し。雪山にイエティ探しに行っても良し。
ロードの様に尖がった所が無い分、色々な所をバランス良く走れるのが特徴です。
タイヤ
なんと言っても、インパクト大の極太タイヤです。
サイズは大きく分けると2種類です。4インチクラスと5インチクラスです。≪1インチ=2.54cm≫
3.8インチとかは「4インチクラス」、4.8インチは「5インチクラス」となります。
参考までに2.1~4インチまでの画像です。2.1はMTB位で、ファットバイクは9cm~12cm位となります。
まだまだ規格が一本化されていないジャンルにて様々なサイズが乱立しており、残念ながらどれがスタンダードとは言えない状態です。
ロードバイクの様に成熟化するまでは時間がかかるでしょう。
種類としては3種
- グラベルタイヤ
- スノータイヤ
- スリックタイヤ
タイヤだけでも語り始めると長くなってしまうので、別のコーナーでタイヤのみに絞って記載しますね。
関連記事:【FATBIKE】ファットバイクのタイヤの種類と性能比較、SURLY(サーリー)・前編
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コンポ
基本的にMTBのコンポが使用されております。
そんな訳で、ファットバイクのカテゴリは「MTB」となります。もしかすると近い未来は独自のカテゴリに進化する可能性は十分にありそうです。
MTBコンポと言えば、「シマノ」と「スラム」でしょう。
コンポも別枠で比較一覧を作成しますので、そちらでご覧下さい。
関連記事:【FATBIKE】ファットバイク(MTB)のパーツ比較、コンポーネント一覧
フレーム
素材:カーボン、アルミ、クロモリ、チタン
この辺はロードの世界と同じです、当然価格もロード同じ用な推移となります。
チタン>カーボン>アルミ>クロモリ
チタン:腐食しない事で有名ですね。乗り味はクロモリに近いとの事です。LynskeyやMOOTS、SALSAなどから販売されてます。完成車で50万円オーバーとなります(汗)
カーボン:ご存知の通り、軽くて高剛性が持ち味となります。価格も高価ですね。振動吸収性も良し。ただ破損の心配があり、扱いが神経質になりがち。
アルミ:カーボンよりは重いのですが、クロモリより軽く、レスポンスが良いです。振動吸収性は良くないです。価格は安価傾向。
クロモリ:重いです。丈夫な為気軽に扱える。補修能力が高いです。振動吸収性が高い。
振動吸収性に関してですが、ファットバイクはタイヤの空気圧調整でかなり大きな振動の変化が発生します。なので、振動吸収性はあまり気にしなくても良さそうですね。更にはフロントサス付きのモデルも出始めてますし。
あとは踏んだ時の硬さでしょうか。高剛性なら脚に来ちゃいますし、クロモリみたいに柔らかいと反応は鈍くなりますが、脚に優しいと。
ジオメトリーに関しては、4インチですとフロントエンド幅/リアエンド幅は、フロント150mm/リア177mm、5インチですとフロント150mm/リア197mmで統一に進んでいる様ですが、まだまだ別の規格もある為、購入の際は要確認となります。
乗り味
基本的に見た目と裏腹に「優しい」乗り味との事。
極太タイヤでいかにも重そうな見た目。豪脚でなければ楽しめないのでは・・・?
と思いがちですが、女性でも問題なく乗りこなせるそうです。
「ちゃんと」したファットバイクなら、軽いもので11kgからあり、15kg前後がポピュラーでしょう。
実はあんなナリをしてて、ママチャリより5kg位軽いんです。
乗り味の最大の特徴はタイヤの空気圧を下げる事でクッション性が向上し、どんな悪路も突破できるのが特徴です。
なので、リム打ちパンクを回避するのにも、チューブレスタイヤが良いとの事です。
価格
エントリーモデルは約10万円~となります。高価なモデルは90万位まであります。
使用目的をある程度纏めてから選ぶと良いでしょう。雪道走るからタイヤ幅は太い方が良いとか、レースに出るので軽くて取り回しが良いモデルが良いとか。
ただ・・・、ロードバイクやMTBにもありますが、いわゆる「LOOK車」のチョイスにはご注意下さい。本来の性能を持ち合わせていない、「見た目はファットバイク」が存在してます。
価格帯は3万円~10万円以内でありますが、安いからといって飛びつくと後々後悔する事になります。なにせ悪路走行前提の自転車なのに、「悪路走行禁止」なんてシールが貼ってある事も。。。まぁ、街乗りオンリーならアリなのかもしれませんが。。。
LOOK車に関してネット上で有名なのは、グッドイヤー、ハマー、サギサカ、ハマー、ブロンクス等々です。
購入に迷ったら一旦調べてみると良いでしょう。
販売
今現在(2016年11月19日)一番悩んでる所です。
理由は、メーカーやスペックなどは調べればある程度は分かるんですが、「ドコで販売してる」のかが、いまいち分からないのです。
大手の自転車店でも取り扱いのあるメーカーもありますし、ネット通販のみのメーカーもあります。また、近所の個人経営の自転車店でも扱いはある模様ですが、欲しいメーカーが決まったら価格比較を行いたくても比較がし辛いのが現状です。
ヤフオクでもちょっとですが、出品がありますが①年々規格が変わり、尚且つ品質向上しているカテゴリ、②悪路走行をした車両はどうしても痛みが激しい傾向、③タマ数が少ない為、価格も強気な設定でお得感無し。以上の理由でヤフオクはイマイチ乗り気になりませんね。
まとめ
現状海外では盛り上がって来ているカテゴリで、日本でも爆発的とはいかないまでも広まっていますね。
スペシャライズドやトレック、キャノンデールなど大手の自転車メーカーも参入してきている昨今、早く規格を統一して欲しいものです。
自転車が好きで冬の遊び道具を探している人にはもってこいのアイテムと思います。
冬に限らずオールシーズン楽しめますが。
次回は人気モデルとメーカーを列挙してみようと思います。
関連記事:【FATBIKE】2017・2016人気ファットバイクとメーカー一覧・前編