フェイスブックで知った「酒漬けした珈琲豆の焙煎」、ずっと気になってましたが
今回初めて実施してみました。
こんなチャレンジも自家焙煎の醍醐味でしょう。
酒入りコーヒー
世界にはコーヒーにアルコールを入れるレシピはけっこうあります。
最も有名なのは、『アイリッシュ・コーヒー』でしょう。
コーヒーにアイリッシュウイスキーを入れて、砂糖、生クリームも入れるホットコーヒーです。
他には『カフェ・カリプソ』と呼ばれるジャマイカ発祥のコーヒー飲料もあります。
こちらはラム、砂糖、コーヒー、生クリーム、アイスにするなら氷。
このようにお酒とコーヒーの相性はけっこう良く、世界で親しまれてます。
豆自体からお酒の風味!?
今回挑戦したのはアルコールに漬けた生豆を焙煎し、アルコールフレーバーの付いたコーヒーを作ってみようという試みです。
フェイスブック上で他の人がウイスキー漬けにチャレンジしてて興味を持った次第です。
下準備
①まず不良豆の選別をする為に水洗いしチャフを除去します。
②ジップロックに生豆とお酒を入れます。
今回は「ブランデー(グラッパ)」と「ウイスキー(マッカラン)」の2種類の蒸留酒で挑戦です。
③豆の中まで浸透させる為、一晩漬けておきました。
いざ焙煎
①翌日の焙煎前に漬けた豆の比較を実施。
こんな感じです。中央がノーマルの生豆です。さすがに水分を吸収して大きくなってますね。
②周囲のアルコールをキッチンペーパーで拭き取り通常焙煎を実施。
グラッパもウイスキーも焙煎後は見た目同じな為、ウイスキー漬けの方を掲載しました。
2ハゼピークまで焙煎。焙煎時間は、1ハゼ開始18分、2ハゼ開始21分付近。
ハゼ音はかなり大きかったです。
焙煎当初から強烈なアルコールの臭いがしてました。。。
苦手な人は臭いでダウンするでしょう(笑)
気になるお味は・・・?
まずホットでいただいてみました。何もブレンドせずストレートで。
・・・ん?
歯にしみる痛みが・・・
続いて頭も痛いぞ・・・?
そして不味いぞ・・・。(汗)
丁度この日は重度の肩こりをしている日でして、それが原因で上記の様な現象が出た模様です。
後日飲んだらただ不味いだけでした(笑)
味の特徴は、「強烈なアルコール臭が鎮座してて、斜め上にコーヒーがいる」って感じです。
よく分かんない表現ですいません。
しかし・・・
コーヒーは嗜好品です。
人によっては感じ方が違うと思い、コーヒー好きな知人2名に試飲を依頼。
ストレートは強烈だったので、3:7のブレンドで提供。3はこのコーヒー豆、7は中深煎りしたサントスです。
前者・・・最初は美味しく感じたが、冷めると不味い。
後者・・・凄く美味しいぞ!
後者の家族・・・めちゃ美味い!!
だそうです。
分からないものですね~。ちなみに2名はお酒を普段飲む人達です。
後者の家族って人は飲まない人だそうです。
アレンジしてみると・・・
余った豆をどうするか悩んでいると、試飲をお願いした人から「コーヒーゼリーにすると美味しいよ」との情報が。
どうやら、家族の方が美味しいって言っていたのはゼリーにした状態の事だったみたいです。
なので早速作ってみました。こちらもブレンド状態でのゼリー化です。
ブラックでは無理ですね~。
ガムシロ(今回はなかったので、オリゴ糖)と、生クリームをミックス。
これならイケます(笑)
味の表現は難しいですが、「大人のデザート」って感じでしょうか。
今回分かった事
①漬け込む時間が長かった可能性が高いです。
しかしながら、「薄いアルコール漬け」にする位なら、濃い目にしてブレンドで薄くするって手もある事に気が付きました。
②焙煎度は「深煎り」が良さそうです。理由としては、砂糖・生クリームとの相性が良く、そうなると焙煎は深い方が味が負けないと感じたからです。
③ブランデーとウイスキーは、焙煎してしまうと「似た様な味」になる。もっとも、お酒の味を敏感に判別出来ないだけかもしれませんが。。。
④豆の種類はいろいろ試してみる価値がありそうです。今回は深煎りまでする為に、ケニアAAにしましたが、他の豆での検証の価値はありそうです。
⑤お酒も蒸留酒以外にも、日本酒や焼酎など、先入観に囚われず試す価値はありそうです。ちなみにワイン漬けのコーヒーはアメリカですでに販売されている模様。
⑥好みがはっきりと分かれます。美味しいって言った人は、「これ売れるよ」とまで言ってくれました。(あんま褒めると調子に乗ってしまうぞ)
⑦ちなみにアルコール臭がしますので運転前や仕事前には飲めませんです。。。
次回は、豆とお酒の種類を変えて挑戦してみようと思います。
お楽しみに♪