サラリーマンで搾取されるのはもう嫌だ…。

珈琲自家焙煎 精米機を使ってチャフ取り実験 後編

前回の続きとなります。

前回の記事:珈琲自家焙煎 精米機を使ってチャフ取り実験 前編

撹拌棒の対策を行ってからのリベンジ研磨の結果と、焙煎の出来の記事となります。

使用豆と分量

 

撹拌棒の対策後の研磨となります。

早速研磨してみます。

実験結果を検証する為に、前回同様「キリマン」で実施です。

分量は300gに変更。これは減少率など分かりやすくする為の措置です。

100gの方が分かりやすくないか?

となりますが、100gまで減らすと撹拌・研磨時の状況が大きく変わり過ぎてしまう為避けました。

 

 

キリマン1回目の研磨

 

時間は前回同様2分間です。

 

 

いきなり前回同様の「ビキビキッ!ガリガリッ!」って音が聞こえます・・・。

アカン気配がしますね。

 

 

1回目の除去されたチャフです。

 

 

差し引きで6gチャフが取れた計算になります。

この時点でけっこうな量の豆が破砕されてるのが確認できます。

 

キリマン2回目の研磨

 

ここも前回同様2分間やります。

 

 

2回目の除去されたチャフです。

・・・よく見るとチャフというより、細かい豆の破片にも見えますが・・・。

 

 

2回目の研磨で取れたチャフは5gですね。合計で11g。

 

キリマン3回目の研磨

 

非常に心配ですが、3回目の研磨に突入です。

 

 

やはり、チャフでは無く豆の破片が多数あります。アップしてみましょう。

 

 

こんな感じです。

 

 

最終的な除去重量は13gとなりました。最後の2分間では2gしか取れてませんね。

もしかするとチャフでは無く、豆の破片分って事も十分に考えられます。

 

正常豆と破砕豆の分別

 

前回は手作業で行いました。

あれはきつかったので、今回は「ふるい」で分別してみました。

 

 

これは楽です。前回の苦労は何だったのか・・・。

 

 

んで、これが分別された破砕豆です。

けっこうな量がありますが・・・はたして何グラムあるのか・・・。

 

 

そしてこれが正常豆です。

なんと158gしか残りませんでした。

研磨直後の総重量が287gでしたので、287-158で129gが破砕された計算です。

129/287×100で、約45%が破砕と・・・。

前回より悪化してますね。

対策が失敗だったのか?

 

と、ここでふと思ったのが、「硬い豆」と「柔らかい豆」で違うのでは・・・?

との疑問が湧きあがって来ました。

 

 

コロンビアの研磨

 

なので、続いて手持ちの硬い豆代表「コロンビア」で実験。

実験の量は同じく300gで実施。

 

 

キリマンと違い、あまりビシビシ音が聞こえません。

 

コロンビア1回目の研磨

 

 

目視では大して取れていない感じがします。

重量は特に測ってません。

 

コロンビア2回目の研磨

 

 

ちょっと増えました。

キリマンと比較すると緑ががってますね。

 

コロンビア3回目の研磨

 

 

ちょっと破砕された豆が見えます。

そして、研磨後の総重量がこちら

 

 

3回の研磨で8gのチャフが取れた計算になります。

 

正常豆と破砕豆の分別

 

 

そしてこれが分別された破砕豆です。

明らかに少ないですね。

 

 

正常豆の重量が252g。

なので、292-252で、40gが破砕された豆となります。

割合で言うと40/292×100で約14%が破砕された計算です。

 

今回の検証結果と次回の課題

 

今回の精米機の対策は対キリマンで言えば失敗だったと思われます。

ただお試しで行ったコロンビア(硬い豆)では、そんなに悪い結果ではなかったと思われます。

この点を踏まえて、次回の課題は・・・

 

精米機の撹拌棒

 

これは当初の仕様に戻して再度実験。

 

実験対象の豆と分量

 

今回お試しで実施したコロンビアを再度実施します。

分量は300g、研磨時間は3~4分といった所でしょうか。

理由としては上記のキリマンの結果から分かる様に、4分⇒6分では大してチャフが取れていない可能性が高い為です。

また、長時間実施するだけ豆の破砕が進む事が懸念される為です。

 

まとめ

 

前回研磨したキリマンですが、その後焙煎した結果は「水洗式と明らかに違う味」が形成されました。

ただ、水洗式に慣れ過ぎてしまった為、焙煎時の流れやコツが少し違ってしまい若干短時間焙煎になってしまいました。

1ハゼも来なかったですしね。

 

味的に良かった点は、「香ばしさ」が水洗式より高いですね。直火式に似てる感じ。

自家焙煎を始めた頃のアウベルの手回し焙煎器の味を思い出しました。

逆に悪かった点は、「えぐみ」と「キレの悪さ」が出た感じです。

もう少し焙煎時間を延ばして、火力調整もしっかり行えれば消えそうな気もします。

ざっくり表現すると、研磨した豆は「賑やかな味」、水洗式は「キレが良い、何か上品な味」と言った表現になりそうです。

同じ品種の豆でも大きく味が違います。

たぶん黙って差し出されて飲めば、違う豆と感じる可能性が高いですね。

 

味見して気が付いたのですが、水洗式のキレの良い豆と、

この香ばしい豆のブレンドも面白いかもしれません。

この辺の自由な実験も自家焙煎の醍醐味ではないでしょうか。

そして、「硬い豆」はそんなに破砕されない事も分かりました。短時間なら全然問題ない程度の破砕度でしょう。

本当はサントスみたいにチャフの多い豆を研磨したいのですが、なんせ柔らかい豆なので恐らく大半がバラバラになりそうな気もします。

現在注文中のサントスが届いたら実験してみましょうか。

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