珈琲の焙煎に関して、焙煎技術を競う大会が日本国内だけで無く、「World Coffee Roasting Championship」という世界大会もあります。
そんな規模の大きい世界での優勝実績のある方の珈琲を、たまたま今回飲む機会がありましたのでご紹介します。
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世界一の技術に出会えたきっかけ
出会いは本当にたまたまでした。「ふるさと納税」の返礼品で発見し、興味本位で注文した次第でした。
福岡県福智町という町の返礼品です。
当方は自家焙煎をしている為、最近は購入する豆は生豆しか購入していない状況でした。
以前は味の参考に色々購入していたのですが、なかなか良い焙煎豆に出会えなかった為、近年はさっぱり購入しなくなっておりました。
味に関しての感想
恐らくこの記事を読まれている方は、ここが気になる所でしょう。
結論から申し上げると・・・
非常に美味しいです。
単純な表現ですみません(笑)
まず、嗜好品である珈琲は好みで色々な路線に分かれて行くと思います。
さっぱり系、コク系、スモーキーフレーバー、酸味系、独特な香系、色々あると思います。
どこかの味が極端に尖っている珈琲もあれば、持ち味を活かしつつバランスの良い味の珈琲もありますよね。
今回頂いた珈琲はまさに「バランス型」の見本みたいな珈琲でした。
基本路線は「すっきりさっぱり系」でしょうか。
ちなみにブレンド珈琲です。当たり前ですが、豆の種類は不明です。
焙煎度合いは中~中深煎り位でしょうか。
微妙に酸味がありますが自己主張は無く、キレが非常に良いです。
当然ながら渋味や刺す様な刺激味など嫌味は皆無です。
風味や香味に関してはブレンドしている為、高級な豆なのか安価な豆なのかは全く不明。
ハンドピック
ざっくり豆の状態を確認すると、不良豆が一切見当たりません。
通販などで購入した際は必ずチェックしておりますが、こんなのは「初」です。
ス●バの豆も、通販ショップでよく見る豆袋を抱えたショップ店員が登場する豆も不良豆は必ず混入してました。
この辺の違いが大手の「大量生産・安売り・大量販売」で、尚且つブランディングで商売しているやり方と、
ガチで味勝負でしているショップの違いでしょう。
大手は一日に何百キロ、何トンという焙煎をこなす中で、いちいちハンドピックをしている余裕なんて無いですもんね。
人の手で行うハンドピックは「人件費」です。それを売価に乗せたら、あの値段では販売出来ないですしね。
かと言って、生産地でがっつりハンドピックされたスペシャルティコーヒーなどでは高額になってしまい商売になりませんし。
「ちゃんとハンドピックやってまーす!」って謳うショップでも案外しっかり実施してない事も多く、当方はそれが嫌で購入しなくなったケースもあります。
一緒に同封されていた店舗紹介のパンフに記載されていた内容ですが、
ハンドピックは焙煎前に2~4回、焙煎後に1~4回実施しているとの事です。
あれ?
どこかで聞いた様な回数だなと思ったら・・・、
店主の後藤さんは「カフェバッハ」で修行された方でした。バッハグループにも所属してますね。
後述もしますが、ショップ選びの際の参考になるのが色々なアピールをする際、「具体的な数」を明記しているショップを選ぶのが分かり易いですし失敗が少ないです。
例えば、こちらのショップの様に「焙煎前に2~4回、焙煎後に1~4回実施」とか。
結構失敗が多いパターンは「当店では不良豆を徹底的に選別(ハンドピック)しております」という様な「曖昧な」記述です。
意外と不良豆が残っている事多いです。
鮮度に関して
当然ですが、しっかり豆は膨らみます。
鮮度に関しても明確に「焙煎後10日経過した豆は販売しません」と記載されてます。
これも非常に重要だと個人的に考えております。「鮮度の高い豆を提供してます」と言われても、鮮度の度合いは人それぞれですので・・・。
そして多くの販売店が焙煎日の記載が無く、焙煎後1ヶ月経った豆や、酷い時はそれ以上の豆が普通に流通されている状態です。
販売に際して明確に焙煎日を記載するか、焙煎後何日以内の豆を販売するか、日数を記載してくれた方が安心できます。
購入をするならヤフー・楽天・アマゾンの大手通販にも出店してませんので、直接販売店のサイトから注文する事になります。
以下に店舗紹介を載せておきます。
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販売店のご紹介
福岡県大野城市白木原3丁目3-1 Tel/Fax 092-502-5033
営業時間 11:00~19:30 定休日/水曜・第2第4木曜
最後に
自家焙煎をする者にとって、お手本とする珈琲を見つける事は一つの楽しみであります。
自家焙煎は結局は自己満足の世界なのですが、お手本の味があると「あの味をまねてみよう」、「毎日あの味を堪能できたら幸せだな」等の楽しみが増えます。
もっとも素人の自家焙煎なので専用の焙煎機も所有してませんし、技術も遠く及ばないのも分かっています。
しかしながら、顧客の顔色など気にせず試行錯誤しながら味の変化を気軽に楽しめるのも、素人の自家焙煎の醍醐味という事も分かってます。
日本は非常に恵まれた国です。
現在ネット通販の発達で世界中の豆を入手する事が可能になってます。
豆の種類の違いで、味の違いを楽しむ方法ももちろん楽しみの一つ。
焙煎のプロセスを変えて、同じ豆でも味の違いを作り出すのもまた違った楽しみの一つ。
お手本にしている味に近い味が出せる様になれば、それはそれで自身の腕が上がったと実感(勘違いかも)しても良いでしょうし、美味しい珈琲が自宅で作れるって事になります。
余談
今回の記事はコーヒーをあえて「珈琲」と表現してます。
何となくなのですが当方が感じた味を記事にするのに、コーヒーより珈琲と表現とした方がしっくりくる味でしたのでそう表現しました。
コーヒーと珈琲、何が違うの?と聞かれると回答に困ってしまいますが、感じた味をイメージ的に表現すると珈琲の方がしっくりくる。って事です。
あと、店主の方は最近発売され色々なメディアで話題になりました「Panasonic The Roast」の開発に携わっていた事でも有名です。
こちらの雑誌に店主のインタビュー等が掲載されてますね。
色々な焙煎手法がある自家焙煎ですが、お手軽に焙煎出来て、企業が提供する焙煎レシピも入手できる「The Roast」で自家焙煎ライフを楽しむ方法もアリですね。
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