エスプレッソ・・・。
とても美味しいですが、実際家庭で飲むにはちょっと面倒な一面があります。
そんな面倒な面を一気に打破するグッズのご紹介します。
ハンドプレッソとは
「世界最小エスプレッソマシン」、「電気不要」の完全手動式のエスプレッソマシンです。
小さく携帯性に優れている為、自宅以外場所でも気軽にエスプレッソが楽しめるマシンです。
コーヒーの粉も使えますし、世界基準のカフェポッド(44mm)も使えます。
もちろん、エスプレッソだけでは無くカプチーノなども楽しめます。
購入の経緯
普段はドリップ派なのですが、実家に帰省した際に購入していた弟に実際飲ませてもらった事が購入のきっかけでした。
こんなに手軽にエスプレッソが飲めるなんて、ちょっと感激モノでした。
会社に持っていこう。と直ぐに脳裏に浮かびアマゾンでポチった次第です。
ちなみに日本国内のハンドプレッソの相場は14000円~になっており、たまたまアマゾンイタリアを見ていたら売っていましたので、そちらで購入しました。
68ユーロですので、8800円位です。
全体像
今回購入したのは「ホワイト」ボディのハンドプレッソ。
ちょっと重量があります。チープさは無く、高級感があります。
圧力がかかるため、ホワイトの部分は金属性です。
左にあるのがアクセサリーのIntense Portafilterです。
使い方
上の動画内で基本的な説明がありますので、当記事ではワンポイントアドバイス的な案件を載せたいと思います。
数回使って気が付いた事と対策を。
- お湯をセットすると、タンク内の湯温が一気に100℃から87℃まで低下します。※室温27℃時。
- 更に容器の材質次第なのですが、容器に入れたら更に52℃まで温度が低下します。※容器の画像は後ほど。
- 抽出ボタンを押す前に10秒位待って「蒸らし」を入れると美味しい(気がする)
順を追って説明を。
1⇒色々調べてみたら、焙煎度や粉の荒さなど色々条件はありますが、基本的に93℃位がエスプレッソの抽出温度と言われてます。
専用マシンの基本設定もその辺りの温度設定が多い模様。
画像は常温時の温度です。室内27℃にて実験に使用した陶器製のカップもハンドプレッソ本体も27℃という設定です。
そんな中、ハンドプレッソが常温の状態であるタンクに100℃の熱湯を入れても87℃付近まで温度が下がってしまい、しっかり抽出出来ていない感があります。
以下の画像がその時の状態です。熱湯を入れた直後に温度計を入れた画像となります。
よって、抽出前に一旦お湯を入れて予熱をかけてあげると温度が下がりづらくなります。
2⇒これも当たり前と言えば当たり前なのですが、落とした先が冷たいなら温度は当然下がります。今回の実験では画像のカップでは52℃に下がりました。よって容器も予熱をかけてあげれば温かいエスプレッソが頂けます。
3⇒エスプレッソの「蒸らし」に関しては多方面で意見がある案件の模様。
当方で実施した際は少し美味しくなった感がありました。
ハンドプレッソの構造上、抽出時のスタイルはお湯がポッド上に乗っている状態になってます。
ボタン押すと急速にお湯が押し出されますが、押さないで逆さまにしているとゆっくりとお湯がポッドに染み込んでいっていると思われます。
Intense Portafilterとは
ハンドプレッソ専用のアクセサリーの一つです。
純正のカバーと違った抽出速度で、より強力なボディとクレマを発生させるアクセサリーです。
日本語のレビューが全く見当たらないので、今回記事にしてみました。
純正のフタと比較してみます。
左がIntense Portafilter、右が純正のフタです。
左がIntense Portafilter、右が純正のフタです。
違い分かりますか?
拡大してみます。
こちらIntense Portafilterです。
こちらが純正フタ。
はい、抽出穴の数がずいぶん違います。
Intense Portafilterの方は穴の数が少なく、時間を掛けて抽出する仕様となってます。
それにより、より濃い(ボディの強い)エスプレッソの抽出がなされます。
抽出し比較の為並べた画像が以下です。
↑左がIntense Portafilter、右が純正フタで抽出したエスプレッソです。
当然同じ種類のポッドで同じ量のお湯で実験してます。
※最初にIntense Portafilterの方を抽出した為、クレマが消えかかってます。
違いに関して
- 見た目は変わらない
- 味は違います。当然Intense Portafilterで出した方がたしかに濃いです。
- 抽出時間は当然遅くなります(数秒~10秒弱ですが)
恐らくですが、この手の器具は豆の種類、焙煎度、ポッド、粉の荒さ、それぞれの違いで大きく味が変化すると思われます。
今回は1種類のポッドで実験しましたが、他の違う豆のポッドや粉で抽出した場合にどの程度の違いが出るのか楽しみです。
ちなみに、このIntense Portafilterというアクセサリーはアマゾンイタリアで15.57ユーロ(¥2000チョット)、日本国内での購入ですと・・・
Handpresso Intense Portafilter
以前は6,000円もしなかったですが・・・、今は激高いですな。。。
これだと、イタリアアマゾンから取り寄せた方が全然安いです。
一緒に合わせたい砂糖
エスプレッソの本場イタリアでは、「砂糖を入れて初めて完成する」と言われるほど砂糖が重要です。
ただ、エスプレッソと一口に言っても豆の種類、ブレンドの割合で様々な風味のエスプレッソがあります。
イタリアの有名なブランド「イリー」、「ラバッツァ」なども同じエスプレッソなのに全然味が違います。
そこで、当方では二通りの砂糖のご案内をします。
ちなみに余談ですが、エスプレッソをブラックで飲むのは日本人だけだそうです。
(ダイエット中のイタリア人も稀にブラックで飲む人もいるみたいですが、本当稀だそうです)
エスプレッソが「苦い」「量が少ない」「量の割りに高い」「カフェインが多い」「濃い」と5大ネガティブイメージを日本人の多くが持っていますね。
普段コーヒー好きを公表している方でさえ知らない方も多いですよね。
本来のエスプレッソはとっても甘いデザート的な物です。
(甘さはお好みで調整しますが)
プラスαの美味しさを求めるなら
ちょっとクセのある砂糖を加えるとエスプレッソの美味しさが向上します。
好みもあるのでしょうが、当方がおすすめする砂糖は
これです。
かなり有名な砂糖ですので、ご存知の方も多いと思います。
フランスの砂糖で、コーヒーや紅茶の味が格段に上がります。
更に言ってしまうと、一般的に家庭で使用される上白糖などとは「全くの別物」です。
当方もそんな味覚に優れた人間では無いのですが、明らかな違いが分かります。
そのまま舐めている人もいる位に独立した個性を持つ砂糖です。
特徴としてコーヒーやエスプレッソの味に深みとコクが追加されます。
当方は普段ドリップコーヒーはブラックで飲みますが、凄く疲れている時など稀に砂糖を入れて飲む事があります。
その際に使用してますし、エスプレッソを飲む際もこちらの一択です。
日本で売ってるコーヒー用の砂糖などと比べると値段が少々お高いのがネックですが、一旦使ってみれば明らかな違いに感動します。
↑粒が不揃いなのは「正常」ですので、びっくりされない様・・・。
角砂糖と粉状があります。
エスプレッソには角砂糖は多過ぎるという方は量の調整ができる粉状の方が良いかと思います。
このペルーシュブラウン、カソナードという砂糖は非常に甘みとコクが強いです。
ハチミツやメープルシロップ、バニラのような香りと味がします。
豆本来の味やブレンドの味を損なわず飲むなら
グラニュー糖と上白糖になりますが、グラニュー糖をおすすめします。
理由は「溶けにくい」からです。
上白糖は若干しっとりとしており、非常に溶けやすい性質を持ってます。
エスプレッソを楽しむ際、がっつり溶かして飲む方ならどちらでも問題無いのですが、ほどほど溶かして飲み干した後に残る砂糖をすくって食べる方はグラニュー糖の方が溶けにくい為都合が良いでしょう。
混ぜなければ上白糖でも可能でしょうが・・・。
甘さのコントロールが難しいでしょう。
これらの砂糖であれば、豆本来の味、ブレンドの味わいを楽しむ事が可能となります。
モカイルガチャフのエスプレッソの場合などは、ペルーシュの甘い香りと混ざってしまいモカ本来の香りを邪魔してしまう事になってしまいます。
この辺はお好みで色々変えてみると楽しめるかと思います。
まとめ
ハンドプレッソの存在は以前から知ってましたが、「完全手動で抽出するエスプレッソなんて・・・」と高をくくってましたが・・・、
とんでもない大間違いでした。
なんせ「手軽」です。
従来のスプレッソと言えば、極細の粉を用意し、タンパーを使って微妙な力加減でセットして、専用のマシンで抽出するといった流れ。
バリスタという専門職がある程、専門性の高い飲み物というイメージがありました。
今はカフェポッドという便利な物が普及している為、非常に簡単にエスプレッソを楽しめる時代になりました。
このカフェポッドは世界基準の為、海外、特にコーヒー文化が発達しているヨーロッパのコーヒーも気軽に楽しむ事が可能です。
ハンドプレッソ自体は本体価格はけっこうお高いです。しかしながらその見返りは十分にあると思います。
当方は自宅に別のエスプレッソマシンがありますので、今後はハンドプレッソを職場に持参してエスプレッソを楽しみたいと思います。