飛行機輪行もやった、通常の輪行(電車)もやった。
あとは、運送会社による配送サービスを押さえれば・・・
自転車の移動手段は全て押さえた事になります。
2017年6月24日追記
どうやら輪行袋オンリーであったサイクリングヤマト便で、ハードケース、輪行箱、ダンボールの使用が可能となった模様です。
記事内にも追加箇所がございます。
運送会社による配送サービスとは
スポーツ自転車の普及や健康志向の上昇によって、
自分のお気に入りの自転車を旅行先に配送してもらったり、
自転車レースやトライアスロン大会時に、
会場近くのホテルまで配送してもらったりと、
意外に重くかさ張る自転車を配送料を支払って運んでもらうサービスとなります。
原則、日本国内への配送が主になります。
※記事内の情報は2017年6月現在の情報となります。定期的に情報更新は行っておりますが、実際ご利用の際は業者HPにて最新情報をご確認下さい。
国内大手宅配業者の自転車配送サービス
皆様ご存知、ヤマト運輸株式会社とJCA(日本サイクリング協会)が提供するサービス、
サイクリングヤマト便という会員サービスです。
通常は自転車ほどの大きさの荷物を配送してもらうと、「らくらく家財宅急便」の料金が適用されますが、このサービスは「ヤマト便60kg」相当の金額で利用出来るというものです。
このサイクリングヤマト便には2種類の会員があり、
①JCA会員、②CJ+会員
とあります。詳細を記載しますと、えらい長くなりますのでサイクリングヤマト便に絞って記載します。
①JCA会員・・・年会費4,000円、サイクリングタッグ2,000円(一度購入しちゃえば会員期間は何度でも使用可)
http://www.j-cycling.org/ctag.html
②CJ+会員・・・年会費2,700円、サイクリングヤマト便チケット540円(1往復)
https://cyclic.ne.jp/lp/index.html
https://cyclic.ne.jp/yusou.html
配送時は「ヤマトボックスパレット」で送る為、縦置きになる事があるそうです。
つまり、通常は「横置き」で運送すると考えられます。
よって、横置きにされても支障の無い養生と梱包が必要になります。
ヤマト便、らくらく家財宅急便、サイクルヤマト便の違い
色々調べるとけっこうややこしかったです(笑)
なるべる分かり易く表現してみます。
発送元:東京都23区、発送先:沖縄県
で比較してみましょう。
サービス名 | 料金① | 料金② | 料金③ | 合計 | 自分で梱包 |
---|---|---|---|---|---|
サイクリングヤマト便 CJ+会員 | 配送料 片道 7,052円 | チケット代 往復 540円 | 年会費 2,700円 | 10,342円~初回 7,642円~2回目から (保険50円込み) | 必要、 袋状のみ可 |
サイクリングヤマト便 JCA会員 | 配送料 (1配送) 7,052円 | タッグ代 2,000円 | 年会費 4,000円 | 13,102円~初回 7,102円~2回目から (保険50円込み) | 必要、 袋状のみ可 |
らくらく家財宅急便 | Dランク 28,566円 | 28,566円 | 不要 | ||
らくらく家財宅急便 | Eランク 44,334円 | 44,334円 | 不要 | ||
ヤマト便 | 60kgサイズ 7,052円 | 7,052円 | 必要、 原則箱状のみ可 |
||
ヤマト便 | 80kgサイズ 9,623円 | 9,623円 | 必要、 原則箱状のみ可 |
||
ヤマト便 | 100kgサイズ 11,772円 | 11,772円 | 必要、 原則箱状のみ可 |
||
ヤマト便 | 120kgサイズ 13,943円 | 13,943円 | 必要、 原則箱状のみ可 |
※1:梱包用の輪行袋代金は含まれてません。
※2:梱包用の箱(ハードケース・段ボール)代も含んでません。
ヤマト便、らくらく家財宅急便、サイクルヤマト便の要点
-
- らくらく家財宅急便は明らかに金額が高いです。利用は非現実的。
- 一見、サイクリングヤマト便よりヤマト便の80kgサイズが安く見えますが、CJ+会員だと2回目(往復の帰りとして)が7,642円にて、往復合計17,982円となり、ヤマト便80kgの往復金額19,264円より安くなります。(東京⇔沖縄間)
- CJ+会員で、もし1年以内に再度利用するなら、年会費分が安くなり、往復で15,282円となります。(東京⇔沖縄間)
- JCA会員なら1年以内の利用は往復で14,204円となります。これは年会費とタッグ代がかかない為です(東京⇔沖縄間)
- ヤマト便でも発送は可能ですが、こちらは原則箱に入れる必要があります。自転車店からもらうか、輪行箱の購入が必要です。
- 輪行箱を利用した場合、139cm(W)×39cm(L)×79cm(H)のアマゾンで最安の箱で計算すると、119.9となり、120kgサイズになります。
- 次のコーナーで「JCA会員」、「CJ+会員」の利用回数別の費用を算出してみます。
JCA会員とCJ+会員の費用比較
そもそも会員の性質が違いますが、ことサイクリングヤマト便の利用だけに絞った場合、1年以内の複数回利用にて、何回目で費用の損得が出るのか表にしてみました。
こちらも東京23区⇔沖縄県の料金です。
1年以内の 利用回数 | JCA会員 | CJ+会員 | JCA会員 累計 | CJ+会員 累計 |
---|---|---|---|---|
初回(片道) | 14,019円 | 11,090円 | ||
2回目(片道) | 7,859円 | 8,399円 | 21,878円 | 19,498円 |
3回目(片道) | 7,859円 | 8,399円 | 29,737円 | 27,897円 |
4回目(片道) | 7,859円 | 8,399円 | 37,596円 | 36,296円 |
5回目(片道) | 7,859円 | 8,399円 | 45,455円 | 44,695円 |
6回目(片道) | 7,859円 | 8,399円 | 53,314円 | 53,094円 |
7回目(片道) | 7,859円 | 8,399円 | 61,173円 | 61,493円 |
表からですと、6回目(3往復)まではCJ+会員の方が安く、7回目からの配送で料金の逆転が生じます。
つまり、目安としては年間4往復以上する方は「JCA会員」の方がお得で、3往復までの方は「CJ+会員」の方がお得になります。
しかし、これは純粋に「配送料」に限った話で、JCA会員には「会員のみ適用されるイベント参加割引適用」のイベントに参加したりすると、総合的な費用は下がるケースがあります。
個人での旅行以外でレースやイベントに参加する目的であれば、その辺も吟味してみると分岐点が変わってくるでしょう。
サイクリングヤマト便の注意点
- ハードケース、ダンボール箱は
原則として利用不可。 - ⇒⇒2017年6月現在、輪行袋・ダンボール・ハードケースいずれも利用可能になってます!これは大きな進歩。(しかし、サイズ規定が3辺合計で203cm以下とは・・・)
- 市販の輪行袋に入らない形状のもの(通称ママチャリ、電動アシスト自転車、タンデム、その他特殊形状等)は対象外。
- 発送を取り扱えない場所・地域
離島(一部可)、宿泊施設・空港・駅で代理発送される場合、コンビニ、その他ヤマト運輸取扱店(酒店や米店等) - 配達できない場所・地域
空港(空港手数料が発生するため)、建物が無い場所(公園、交差点、海岸等)、海外、受取人がいない施設 - 着払い、往復便は未対応。
- 運送業法の規定により発送時には、会員証に記載されている本人の立会いが必要。
- 「サイクリングヤマト便」の取扱が分からない営業所には、ヤマト運輸㈱の本社サービスセンター(03-3541-3411) に確認するようお願いする。⇒未だこのサービスを把握してない営業所がけっこうある為。
まとめ
このサイクリングヤマト便はかなりメジャーな運送方法ですので、自転車ブームを背景にヤマトの担当者間でも徐々に認知度は上がっているみたいです。
しかしながら、知らない担当者もいる為注意が必要です。
費用では条件次第では、他の配送サービスと比較して最安値になり得る仕組みになってます。
年間複数回利用するならサイクリングヤマト便で間違いないでしょう。
また、ハードケースや箱は不可ですが不安じゃないでしょうか?
2017年6月現在、ハードケース・ダンボール製の輪行箱の利用が可能になってます。
そんな時使える「頼もしいヤツ」があります。
そう、ロードやってる方なら皆さんご存知。
シーコンエアロコンフォートプラス!
この商品は「布製」です。なので、サイクリングウヤマト便でも使用できます。
ただ高額なので、元々所有している人向けでしょう。
あとは安く済ませるなら、上に貼り付けたオーソドックスな輪行袋でOKです。
しっかり養生する必要はありますが。。。
2019年5月現在、以前まで使用出来たシーコンエアロコンフォートプラスは「使用不可」になってます。
サイズ規定の三辺合計203㎝を軽くオーバーしてしまう為です。。。