コンチネンタルグランプリ4000S IIは近年最も人気のあるロードバイク用タイヤでしょう。
本記事はシリーズ内の23C、25C、28Cのサイズ毎の転がり抵抗を比較した結果となります。
コンチネンタルグランプリ4000S IIというタイヤ
日本国内だけで無く、海外でも絶大な人気を誇るタイヤ。
最先端のブラックチリコンパウンドとにより、長い耐用年数と驚異的とも言える耐パンク性能、そして雨天時のグリップ性能が高次元で成されているタイヤです。
超人気商品にて、購入は日本国内の自転車店や通販、海外通販どこでも購入が可能です。
金額的にはけっこう高額にて、日本国内の半額近い金額で購入できる海外通販で購入される方が大半の模様。
テスト条件
今回のテストは海外の研究機関で実施された案件となります。
テスト実施時は、同日に同じホイール、荷重、速度、および圧力で実施されてます。30分間のウォーミングアップの後に3回試験を行います。3回の平均が採用されます。
また空気圧に関しては、28Cは115psiが最大膨張圧力ですが、120、100、80、60psiでの測定となってます。実際は28Cのタイヤで120psiを入れる人はいませんが、念の為記載しておきます。
試験条件
- 速度29km/h(18mph)
- 荷重42.5kg(94.5lbs)
- 700×17Cホイール使用
- 測定時気温摂氏21-23℃(華氏70-73℃)
- 100gコンチネンタルレース28インナーチューブ
- 77cmのドラム上で実施
- 120Wの電動モーターで回転
- ドラムスピードは200RPM
- ドラムプレートはダイヤモンドプレート
- 空気圧は120、100、80、60psi
テスト結果
重量
重量に関しては、メーカー公表値と実測の差は以下のグラフに表示してます。
タイヤ幅サイズ
17C幅のリムでは、100psiの空気圧では全てのタイヤが指定されたタイヤ幅より広い結果となりました。
- 23C⇒25mm
- 25C⇒27mm
- 28C⇒31mm
転がり抵抗
実に興味深い結果となりました。
同じ空気圧では、より広いタイヤは転がり抵抗が少ないといった結果となりました。
23Cと25Cの転がり抵抗は近い傾向で、28Cはそれらより遥かに抵抗が少ない結果となりました。
結果一覧表
コンチネンタルGP4000SⅡ転がり抵抗データ
GP4000S II 23C | GP4000S II 25C | GP4000S II 28C |
|
---|---|---|---|
メーカー重量 | 205g | 225g | 260g |
実測重量 | 204g | 215g | 267g |
17Cリムでの 測定幅 | 25mm | 27mm | 31mm |
17Cリムで 測定した高さ | 23mm | 25mm | 29mm |
転がり抵抗 120psi/8.3Bar | 12.5W | 12.2W | 11.6W |
転がり抵抗 100psi/6.9Bar | 13.1W | 12.9W | 12.0W |
転がり抵抗 80psi/5.5Bar | 14.1W | 13.7W | 12.7W |
転がり抵抗 60psi/4.1Bar | 16.2W | 15.5W | 14.1W |
CRR120psi/8.3Bar | 0.00375 | 0.00366 | 0.00347 |
CRR100psi/6.9Bar | 0.00393 | 0.00387 | 0.00360 |
CRR80psi/5.5Bar | 0.00423 | 0.00411 | 0.00381 |
CRR60psi/4.1Bar | 0.00486 | 0.00465 | 0.00423 |
※CRR(Coefficient of rolling resistance)=転がり抵抗係数
まとめ
- タイヤ幅が大きくなると同じ空気圧で転がり抵抗が小さくなります。
- 空気圧を下げると更にその差は大きくなります。
近年まことしやかに言われて来てた23Cより25Cが抵抗が少ないとの話も、この様な実験結果により実証されてます。
しかしながら、転がり抵抗で得られた結果は、空力実験ではまた違った結果をもたらす事も容易に想像できます。
今回は純粋にタイヤ自体の転がり抵抗結果でしたが、ここにホイール性能や、タイヤ幅に設計されたリムサイズなどの絡みが入るとまた違った数値となるでしょう。
一番なのは実際自分で乗り比べてみるのが間違いないと思いますが、高価な製品にて容易に揃える事は困難かと思います。
海外通販ショップのセール時に狙いを定めると、国内通販の半額近い値段で購入できる場合があります。
おすすめPBK、WiggleかCRCが利用し易いでしょう。2本セットでギリギリ送料無料になる位の価格なので。
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