コーヒー好きの夏と言えば「アイスコーヒー」でしょう。
え?夏でもホット?
汗ダラダラの時はキリっとキレの良いアイスが最高じゃないですか!
アイスコーヒーと一言で言っても抽出方法の違いによって同じコーヒーの粉でも
ずいぶん味が変化します。
今回はアイスコーヒーの抽出に関して語りたいと思います。
アイスコーヒーにオススメの抽出方法は?
色々ありますね。
各抽出方法の良さがありますので、順位付けはしないでご紹介します。
そして、ポイントとして
①案外知られていないのが、「冷凍庫から出したばかりの氷を使用しない事」
が非常に重要となります。理由としては、マイナス20度以下の冷凍庫にある氷は冷た過ぎて、それでコーヒーを冷却すると「香りが飛びます」
なので、冷凍庫から出して数分置いておいて、氷の表面が溶け出したらOKです。
②深煎りの豆を使用。浅煎りの豆は酸味が強過ぎて微妙です。深煎り豆ですと、キリっとした苦味とキレと奥深い味が楽しめます。
③コーヒーは濃い目に淹れる。氷で薄まりますので濃い目に入れましょう。また、ミルクなどを入れた時もミルクに負けない味になります。
松屋式
愛知県の名古屋市にある老舗松屋コーヒーで使用される手法です。
円錐フィルターを使用して、独特の金枠ドリッパーを使用して抽出します。
大きな特徴は、3分蒸らして炭酸ガスを抜いて抽出、希望量の半分だけ抽出してあとはお湯で薄めます(ホットの場合)
アイスコーヒーを作る時は、氷で薄める事になります。
味の特徴は「クリアな味」です。ホットもアイスも。
そして時間が経っても「濁りづらい」のも特徴です。
メリタ製ドリッパー
よく目にするタイプの台形のドリッパーですね。
特徴は排出穴が1個という点でしょう。
味の特徴はゆっくり抽出される分、濃い目の味になります。味は香ばしい風味です。
コンビニのアイスコーヒーと似た感じと言えば分かり易いかと。
受けに氷を入れておいて抽出します。
カリタ製ドリッパー
見た目はメリタと似てますが、大きな違いは排出穴が3個の点でしょう。
メリタと比較して、排出穴が多い分早く抽出されてしまいます。早い分味も薄くなりがちです。
アイスコーヒーにする場合は氷で冷やす時、薄まる傾向がありますのでお湯をさす場合はゆっくりさす事になります。
ダイレクトに氷を入れて急冷したくない場合は、熱伝導性の高い容器に氷を入れて、それをコーヒーの中に入れれば急冷出来ます。味も薄まりませんが手間がかかります。
コーノ製ドリッパー
排出穴は1個で円錐形のフィルターを使用します。
商品の流通量は多く無いのですが、根強い人気があります。
味の特徴はネルドリップに近いですが、ネルほど円やかさはありません。
お湯のさす量によって濃さを調整出来ます。
ハリオ製ドリッパー
見た目はコーノ製に似てますが、内側にある溝が違います。コーノは短くてシンプルな形状ですが、ハリオはらせん状に渦巻いてます。
これが味の違いに繋がります。
特徴としてはさっぱり系なんですが、コーノ製よりさっぱりしてます。
コーノとハリオの比較について
よく、ハリオ、コーノの溝について諸説ありますが、「溝にくっついたフィルター部分にお湯は引っ張られ抽出される」が原理となります。
なので、溝の面積が大きいハリオの方が早く抽出される傾向があるのです。
似た構造でネルドリップがありますが、あれは完全に宙吊りになっている為、お湯を引っ張る為の溝との接触が無いため、抽出時間が遅くなるのです。
日本人好みの深煎り・濃い目を抽出するならコーノが適しているのでしょう。喫茶店でも好んで使う理由はそれです。
海外ではスペシャリティコーヒーを浅煎りですっきり抽出する事が多い為、ハリオが人気なのでしょう。
アイスコーヒー抽出編①のまとめ
一概にどれが美味しいというのは無いでしょう。コーヒーは嗜好品なので。
ただポイントは氷で薄まるのが前提になりますので、少し濃い目に抽出する事が必要と思います。
次回は抽出編②という事でさらにご紹介します。
関連記事:夏の定番、人気のアイスコーヒーのおすすめ抽出器具②